エクステリアやインテリアなど海外トレンドを輸入し、空間づくりを支えているDEPOS事業部。同部門で、toC向け商品の仕入れを担当するのが、中国出身の金(きん)さん。中国語での交渉や文化理解を活かして現地メーカーとの強い信頼関係を築き、柔軟かつスピーディーな調達を実現しています。
目次
DEPOS事業部の役割は大きく二つあります。
ひとつは、海外のトレンドを踏まえたエクステリア商品を日本に輸入し、EC販売を行っています。
もうひとつは、空間創造事業部で使用する商品の仕入れです。
会社全体として「空間づくり」をテーマに掲げており、DEPOS事業部はその空間づくりを支えるための商品の提案・仕入れを行っています。海外商品の「貿易」と「販売」を担っている事業部になります。
現地に足を運んで海外の最新トレンドを把握し、商品の仕入れを行うことが中心です。2〜3ヶ月に1度のペースで海外に出向きます。その場で最新の商品や今後流行するであろうアイテムを確認し、日本の市場に届けられるようにしています。
私は中国出身ということもあり、アジアを中心に担当しています。特に中国がメインで、インドネシアやマレーシアなどにも足を運んでいます。
実はアジアの国々でもヨーロッパで流行っている最新のエクステリアやインテリアの商品が製造されており、日本でもニーズが見込まれる商品がたくさん存在しています。
そういった商品を本場ヨーロッパから輸入すると3〜4ヶ月ほどかかり、その分トレンドを先読みする必要がありますが、アジア圏であれば最短1週間で輸入が可能であるため、現在の市場のトレンドを把握した上で最適な商品を販売することが可能になります。短いリードタイムで在庫を見ながら都度発注できるため、運営の観点でもメリットが大きいです。
近年はアジア各国の技術力が高まっておりますし、ヨーロッパのデザイナーを雇用しているケースも多く、ヨーロッパ製の商品と遜色のない品質が担保されています。
一番の強みは、現地のメーカーの担当者さんと信頼関係を築けることだと思います。
母国語でやり取りできることに加え、現地の文化も理解しているからこそ、スムーズに交渉が進みます。展示会などでも継続的に情報交換を重ねることで、新しい商品を扱うチャンスにもつながっています。
たとえば、パーゴラを5基や10基といった単位でお取引させていただくなど、小ロットでの発注にも対応してもらえるようになったことは大きなメリットです。様々なニーズをお持ちの事業者さんに対し、カスタマイズした提案ができるようになりました。
従来は数量の制約で難しかった発注も、今では対応可能になっており、より細やかな提案につなげられています。
よくお客様から喜んでいただけることは「コスト面」と「品質」です。
ヨーロッパの展示会にも参加することがありますが、アジアの国々で製造されている商品も多くあり、先ほどもお伝えした通り、中国のメーカーもヨーロッパのデザイナーを採用し、デザイン性にも優れた商品を手掛けています。
私たちはそうした背景を踏まえ、製造元であるアジアの国々から直接仕入れることでコストを抑えながらも高品質の商品を提供しています。
在庫状況や商流を常に見直し、損失が出ないようコントロールするなどの細かな工夫も価格を抑えられている要因の一つです。シーズン性のある商品は需要に合わせて発注時期を調整し、倉庫とのバランスも踏まえながら運営しています。
そうした工夫を積み重ねることで、安心して手に取っていただける価格を実現できています。
▲ 金さんが仕入れを担当したDEPOSのヒット商品、ラタンバルコニー
仕入れから販売、カスタマーサポートまでを一貫して自社で行っていることから、購入後に何かトラブルが発生した際に迅速かつ的確にアフターフォローを行うことができる点が強みです。
いずれかの部分を外部に委託している場合、各担当者との連携にかかる時間やコミュニケーションの齟齬などが発生することもありますが、弊社ではそういったことは発生いたしません。
万が一、商品に不具合があった場合でも迅速に対応できるため、お客様に安心してご利用いただけます点は大きな強みだと考えています。
これまではエクステリアを中心に展開してきましたが、今後はインテリア分野も強化していきたいと考えています。
日本の景気や生活スタイルを踏まえると、庭やガーデニングに大きなお金をかけるよりも、日常生活に直結する室内空間に投資する傾向が高まっており、インテリア領域への展開は今後の重要なテーマになります。
▲ DEPOS セラミックテーブルセット
インテリアはエクステリアに比べて競合が多く、さらに全体のコーディネート力が求められる分野です。単体の商品を仕入れるだけでは不十分で、テーブル・ソファ・照明などを含めてトータルで空間を提案できなければなりません。シリーズ化やテーマ性を持った商品展開が必要であり、その点が難しさであると同時に、今後の成長に向けた挑戦でもあります。
まだ検討中ではありますが、インテリアという新しい領域においても、空間創造事業部と連携しトータルな「空間づくり」を強みにできるのではないかと考えています。
これまで培ってきた空間創造の視点を活かしながら、ハンワホームズらしさをよりお客様や社会に伝えていくことで、差別化を図っていきたいと考えています。